PLDDっていったい何? 椎間板ヘルニアレーザー治療ガイド

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手術による治療法

こちらのページでは椎間板ヘルニアのレーザー以外の治療法をご紹介します。特徴、メリット、デメリットなどを説明しますのでご覧ください。

椎間板ヘルニアとは?

腰痛や手足の痛み・しびれなどの症状が現れる椎間板ヘルニア。背骨と背骨の間にある椎間板(軟骨)が飛び出して神経を刺激してしまうのが原因の病気です。腰以外に首も椎間板ヘルニアを発症することがあり、首筋や肩甲骨周辺に痛みが現れます。

椎間板ヘルニアの治療方法

椎間板ヘルニアを治療する方法は、痛みを緩和させる保存療法とヘルニアに直接アプローチする方法(レーザー治療・切開手術)の2タイプがあります。

軽度の場合はほとんどのケースで保存療法を用います。軽度であれば、自然治癒力によって飛び出た部分が数ヵ月で自然と小さくなって症状が軽くなるため、数ヵ月間は痛みを緩和するための保存療法が採用されるのです。一方、症状が3ヶ月以上続いたり、日常生活に支障をきたしたりするレベルになると、ヘルニアに直接アプローチする方法が用いられます。神経を圧迫している部分のみをレーザーやメスで除去して症状の改善を図るのです。

主な治療方法は?

椎間板ヘルニアのほとんどの場合は、保存療法で症状が和らぐそうですが、全体の10~30%の方はレーザーやメスによる手術が必要となります。主な治療方法は、数センチほど切開して筋肉や骨を取り除き、ヘルニアを除去する切開手術です。最近では、化学医療の発展によってレーザー治療が登場し、患者に負担をかけずに椎間板ヘルニアを除去できるようになっています。レーザー治療はPLDDと呼ばれており、患部にレーザーを照射すると、一部分を蒸発することが可能です。さらに内視鏡を用いた手術では、小さな傷跡しか残らないため、手術痕が気になることはないでしょう。

椎間板ヘルニアの手術の種類は?

手術の種類 費用相場 費用相場
椎間板切除術(ラブ法) 15~30万円 10日~14日程度
経皮的髄核摘出術(PN) 15~20万円程度 日帰り
※術後の状態によっては数日間の入院が必要
除圧固定術 30~40万円 約3週間
脊椎固定術 30~40万円 約3週間

椎間板切除術(ラブ法)

代表的な手術法で、ヘルニアがある箇所の背中側の皮膚を5cm程度切開し、骨の一部を削って神経を圧迫している椎間板を取り除きます。最近では内視鏡などを用いて、比較的小さい切開で椎間板を摘出するMED(内視鏡下腰椎椎間板摘出術)もあります。

傷口が小さいため切開部の回復が早く、手術後の痛みも少ない、脊椎への影響も抑えられるなど、体への負担が少なくて済みます。

一方で、特殊な技術を必要とするため、手術を行える外科医が限られます(内視鏡手術)。

保険適用の有無 健康保険と高額医療費制度の対象です。保険を適用する場合、3割負担の金額で手術を受けることができます。
費用相場 保険適用後の費用は15~30万円
入院期間 約10日~14日程度
アメリカでは日帰り可能
メリット 全身麻酔したのちに、皮膚を5cmほど切開して目視で行う手術のため、視野が確実。見落としが少ないので、ヘルニア除去の確立が高いです。
デメリット 切開部分の傷口が大きくなってしまい、手術後の筋力低下もありえます。入院期間が最短でも10日と長いので、退院まで費用と時間がかかる。

椎間板切除術(ラブ法)で治療できるヘルニアの種類

重度のヘルニア症状の方向けの治療法です。実際に担当医が目視にて行うヘルニア除去手術。患部を直に見て行うので、ヘルニアの見逃しがほとんどないと言われているため、確実な治療で治したい方にとっては期待できる治療法でしょう。

デメリットとしては、切開による手術のため傷口が残る可能性が高く、入院期間も10日から14日ほどかかること。入院期間が長引けばその分費用も高くなるので、ラブ法による手術を検討している方は、医師や家族としっかり相談したうえで検討するようにしましょう。

経皮的髄核摘出術(PN)

椎間板の中にある髄核を摘出することでヘルニアの圧力を下げ、間接的に神経への圧迫を軽くする手術法です。

皮膚切開がほとんどなく、全身麻酔も必要ないため、負担が小さく、日帰り手術も可能です。

その一方で、髄核に弾力性がある若い人にしか行えませんし、適応されるヘルニアのタイプが制限されます。

保険適用の有無 健康保険と高額医療費制度の対象です。保険を適用する場合、3割負担の金額で手術を受けることができます。
費用相場 保険適用後の費用は15~20万円程度。日帰りを希望する場合は10万円です。
入院期間 日帰りが可能。ただし、手術後の状態によっては数日間の入院が必要です。
メリット 保険適用しているため費用を抑えることができ、多くのケースで手術後すぐ退院できます。
デメリット 慢性的な大きなヘルニア部分の手術には不向き。小さなヘルニアしか取り除けないです。

経皮的髄核摘出術(PN)で治療できるヘルニアの種類

ヘルニア部分に細い管を差し込んで、直接患部を摘出する手術。軽度のヘルニア除去に向いている手術方法ですが、広範囲にいたって広がっているヘルニアの手術には不向きです。

PN法は手術時間も短く、出血も少ないため安全と言われており、入院期間も短い期間になっています。基本的に日帰りが可能ですが、場合によっては数日間の入院が必要になることも。いずれにせよ、患者への負担が少ない治療方法と言えるでしょう。

除圧固定術

主に脊柱管狭窄症の治療で行われる手術法で、脊柱管を狭めている骨などの組織を取り除き、脊柱管を広げることで神経の圧迫を無くすことが主な目的です。

背骨の手術法として一般的なもので、大抵の医療施設で受けることができます。患者の負担も比較的軽めです。

その一方で腰椎の骨のズレや変形が大きい場合は十分な成果が得られなかったり、一時的に症状が改善しても再び悪化したりすることもあります。

保険適用の有無 健康保険と高額医療費制度の対象です。保険を適用する場合、3割負担の金額で手術を受けることができます。
費用相場 保険適用後の費用は30~40万円が目安。
入院期間 約3週間
メリット 重度の脊柱管狭窄症を合併している場合に用いられる手術方法。除圧するだけでなく脊椎の固定も行います。
デメリット 入院期間が3週間に加えて退院後も3ヵ月程度はコルセットの着用を必須としています。

除圧固定術で治療できるヘルニアの種類

重度のヘルニア患者に向けた治療法。おもに、脊柱管狭窄症を合併している時に実行される手術方法です。同じヘルニア手術であるラブ法に近い手術とも言われて、手術方式は、患部となるヘルニアを除いた後に背骨部分の固定を行うため、元々あるズレも同時に治すことができます。

入院自体は1週間程度ですが、退院後3ヵ月はコルセットの着用が必要です。1週間程度と入院期間が短いので、職場や家庭などの現場復帰にはそう時間がかかりません。しかし、術後3ヵ月はコルセット着用なので症状を軽く受け止めず再発防止のために姿勢や生活習慣を改める必要があります。

脊椎固定術

神経を圧迫している椎間板を取り除いたあと、人工の骨などを挿入して、上下の骨に金属製の固定器具を差し込んで脊椎を安定させる手術です。

神経根を圧迫・刺激する通常の椎間板ヘルニアには推奨されないとされていますが、慢性的な軸性鈍痛(しびれや鈍痛が続く)の場合や不安定性がある場合には脊椎固定術が考慮されます。(※1)

腰椎が固定されて安定するため、除圧手術よりも腰痛や神経障害の改善効果が高い点がメリットです。

しかし、除圧手術よりも手術時間が長く出血も多いなど、患者の体への負担が大きく、感染や金属の不具合などの合併症の発生率もやや高めであることがデメリットでもあります。

保険適用の有無 健康保険と高額医療費制度の対象です。保険を適用する場合、3割負担の金額で手術を受けることができます。
費用相場 保険適用後の費用は30~40万円が目安。
入院期間 約3週間
メリット 重度のヘルニア手術で、健康保険、高額医療費制度の対象。費用を抑えることができます。
デメリット 3週間の入院に加えて、5~6ヵ月のコルセットの着用が必須。固定手術の場合は、関節も除去して骨を矯正する必要があります。

脊椎固定術で治療できるヘルニアの種類

かなり重度のヘルニア症状の方向けの治療になります。通常のヘルニア治療と違い、関節部分ごと除去。除去した関節には、患者さん本人の骨を使って矯正します。

かなり大掛かりな手術になるので、それなりに入院期間や安静期間が必要になるのが特徴。約3週間の入院をした後に、5~6ヶ月のコルセット着用が必須になっています。脊柱固定術は長期的な期間で入院やリハビリなどの日程を決める必要があるので、手術を受ける際は、前もってスケジュールを確認する必要があるでしょう。

内視鏡下手術・MED

内視鏡下手術・MEDは、患者の身体にかかる負担が少ない治療法です。1995年にアメリカで開発され、施術時間が20~60分と短いのが特徴。腰椎周囲の筋肉の間に16~18mmの内視鏡を挿入し、特別なスコープで飛び出た椎間板を確認しながら除去します。

保険適用の有無 保険が適用されるため、30%の自己負担率となります。
費用相場 約25~30万円
入院期間 4~7日程度と短く、早期復帰が可能です。
メリット わずか16~18mmの切開を加えるだけで処置が可能な治療法です。また、筋肉のような柔らかい組織を骨から剥離しないで治療できるので、出血が少なくて術後の痛みがほとんどありません。
デメリット レベルの高い技術力を求められるため、MED治療を実施している医療機関の数が限られています。

内視鏡下手術・MEDで治療できるヘルニアの種類

内視鏡下手術・MEDは中~重度の椎間板ヘルニアの治療に向いています。小さく切開するだけではなく、筋組織へのダメージが少ないので、急いでヘルニアを治療したい方におすすめです。

4~7日程度入院することになりますが、術後の調子が良ければ早めに退院することができます。

内視鏡下手術・PED(PELD)

MEDよりも傷跡が小さい内視鏡下手術・PED(PELD)。直径6mmの微小な内視鏡を用いてヘルニアを摘出します。皮膚を切開するサイズが小さいため、体への負担が少なくて入院期間が2~3日と短いのが特徴です。

保険適用の有無 健康保険が適用されます。
費用相場 約20~25万円。健康保険適用(3割負担)、入院日数2~3日の場合です。
入院期間 神経を触れずに治療し、出血や癒着が極めて少ないので後遺症が残りにくいです。
メリット わずか16~18mmの切開を加えるだけで処置が可能な治療法です。また、筋肉のような柔らかい組織を骨から剥離しないで治療できるので、出血が少なくて術後の痛みがほとんどありません。
デメリット 高度な技術力が必要なため、手術を行える医療機関が少ないのが難点です。

内視鏡下手術・PED(PELD)で治療できるヘルニアの種類

内視鏡下手術・PED(PELD)は、中度~重度の椎間板ヘルニアの方に向いている治療方法です。他にも患部が大きく飛び出していないけれど、痛みが強く感じる方にも向いています。

痛みや感染症のリスクが少ないのも特徴で、順調に回復しているようであれば、手術を受けたその日に退院することも可能です。

参考サイト・参考文献

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