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薬を使った椎間板ヘルニアの治療法薬

ヘルニアを薬で治療する方法


腰骨の間に存在するクッション「椎間板」が変形して飛び出してしまい、神経が圧迫される症状を「椎間板ヘルニア」と呼びます。そんな椎間板ヘルニアの治療法は大きく「保存療法」と「手術療法」に分けることができ、薬物療法は前者の保存療法のなかのひとつです。

椎間板ヘルニアにおける薬物療法の主な目的は、発症時の激しい痛みを薬でやわらげ、症状が自然消滅するのを待つこと。薬物療法は一般的に2~3か月程度行われ、患者の症状に合わせて鎮痛剤や抗うつ剤、筋弛緩薬やビタミンB剤などの薬が用いられます。

薬物療法では主に内服薬が処方されますが、場合によっては塗り薬や湿布薬、坐剤などの外用薬が用いられることも。多くの患者は2~3か月の薬物療法で回復するといわれ、手術が必要となるケースは少ないとされています。

椎間板ヘルニアの注射薬も登場

ヘルニア治療で使用される薬にはさまざまなものがあります。症状の程度によって用いられる薬はさまざまですが、2~3か月間治療を続けても症状が回復しない場合には注射薬が用いられるケースも。2018年に登場したのが、ヘルニアの注射薬「ヘルコニア」、一般名で「コンドリアーゼ」と呼ばれる注射薬です。2018年3月には厚生労働省から製造販売を承認され、同年5月には保険適用がなされています。

コンドリアーゼを注射する場所は、髄核と呼ばれる豊富な保水成分を持った組織です。髄核は椎間板の内部に存在しており、この髄核が変形して飛び出ることで神経が圧迫されて椎間板ヘルニアが発症するとされています。

コンドリアーゼが作用する仕組み

髄核にコンドリアーゼを注射することで髄核内の保水成分が分解され、水分による髄核の膨張を適度に抑制できるのがポイント。その結果、神経への圧迫が緩和されて痛みの症状も改善されるというメカニズムです。

コンドリアーゼ注射の魅力は、なんといっても短時間で高い治療効果が得られること。コンドリアーゼ注射の時間は1回30分程度と短く、1泊2日の入院または日帰りでの治療が可能です。70代男性の治療例によると、注射後1か月半程度で痛みや痺れが回復し、無事日常生活に戻れたと報告されています。

なお注射後は一過性の腰痛や発疹、下肢痛などの副作用が発生することがありますが、これらの症状は時間とともに回復していくので心配はありません。副作用が気になるのであれば、早めに医師に連絡して指示を仰ぎましょう。

また、注射後にくしゃみや喉のかゆみ、腹痛といったアナフィラキシー反応が発現することも。こうした副作用やアナフィラキシー反応が見られた場合は、速やかに医師へ相談することが大切です。

薬物療法で使用される主な薬

椎間板ヘルニアの薬物治療では、主に以下のような薬が用いられます。

非ステロイド系

非ステロイド系とは、「非ステロイド性抗炎症薬」や「非ステロイド系消炎鎮痛剤」と呼ばれる薬のこと。非ステロイド系の薬には、体内で炎症を起こして痛みを誘発する物質「プロスタグランジン」の生成を抑える作用があります。

プロスタグランジンは「COX」と呼ばれる酵素によって生成され、痛みや炎症を発症させます。非ステロイド系の薬はCOXのはたらきを阻害してプロスタグランジンの生成を抑制し、痛みや熱といった炎症を緩和してくれます。

非ステロイド系の薬としてあげられるのが、「ロキソニン」や「セレコックス」。また、頭痛や月経痛の緩和薬として有名な「バファリン」も非ステロイド系消炎鎮痛剤の一種です。

副作用としては、味覚異常や倦怠感、眠気、口渇などの症状が現れることがあります。

筋弛緩剤

筋弛緩剤とは、筋肉の緊張状態を緩和する薬のこと。筋肉の緊張状態は脳からの指令が脊髄を伝って筋肉に届くことで起こるとされています。その状態が続くと、肩こりや頭痛といった症状が発症しやすくなるのが特徴です。

筋弛緩剤は、脳からの筋肉への指令伝達を抑えて緊張を緩和させ、痛みや痺れ、こりといった症状を緩和させます。筋弛緩剤は椎間板ヘルニアのほか緊張型頭痛や肩こりの改善にも用いられる薬です。

筋弛緩剤として一般的に知られているのが「ミオナール」です。ミオナールは筋肉の緊張を緩和させるほか、血管拡張作用があるのもポイント。その一方で吐き気や食欲不振、脱力感といった副作用が現れるケースがあります。これらの副作用が気になる場合は、医師へ早急に相談することが大切です。

オピオイド鎮痛薬

オピオイド鎮痛薬とは、体内にある「オピオイド受容体」にはたらきかけることで鎮痛作用を表す薬のこと。オピオイド鎮痛薬のなかには麻酔補助に使用される製剤もあり、強力な鎮痛作用を持っているのが特徴です。がんの治療現場などでも用いられます。

代表的な処方薬としてあげられるのが、トラマドールやワントラム、トラムセットなど。このうちトラムセットの配合剤には、鎮痛作用のほか体温調節中枢にはたらきかけて熱を下げる作用もあります。

副作用としては吐き気や食欲不振、便秘、めまいや頭痛が現れるケースがあります。くわえて、ごく稀に呼吸異常など深刻な症状が現れるケースもあり、服用には注意が必要です。

神経性疼痛(とうつう)緩和薬

神経性疼痛緩和薬とは、その名の通り神経や感覚異常によって発生する痛みを緩和する薬です。何らかの原因で神経が傷つくと、その神経が支配する領域の感覚が異常をきたします。「触られただけで痛みが走る」「砂利を踏んでいるような違和感があり、つらい」というような通常とは異なる感覚が現れ、日常生活に支障が出ます。

神経性疼痛薬として広く知られているのは、抗うつ剤や「リリカ」という商品名で販売されているプレガバリンです。特にリリカは世界110の国や地域で承認されている神経疼痛緩和薬。国際疼痛学会などの主要学会からも、神経性疼痛の治療の第一選択しとして推奨されています。

ただし、ふらつきやめまい、浮腫や睡眠異常といった副作用が現れることも。服用の際は副作用が発生した場合の相談先やケアの方法も見越しておく必要があります。

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