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椎間板ヘルニアのレーザー以外の治療法

このカテゴリでは、椎間板ヘルニアの治療を受けるうえで知っておきたい様々な治療法について、わかりやすく説明していきます。自分に合った治療法はどれなのか、またどのような治療なのかを知っておくことで、今後の治療や経過の目安になります。

手術による治療法

椎間板ヘルニアの手術による治療は、ヘルニア治療の中では一部の方が適応とされています。一般的には、手術ではなく保存的療法で症状の改善がみられることも多いため、いきなり手術を行うことはありません。しかし、3か月を目安に保存療法による改善がみられない場合や痛みがひどく日常生活に支障がある場合、また排泄に障害が出るほどの神経症状がある場合などは手術が適応されます。

【Love(ラブ)法】
ラブ法は、これまで主流として行われてきた椎間板ヘルニアの手術法です。これは肉眼で確認しながらヘルニア部分を摘出する手術で、医師の熟練が必要とされます。全身麻酔下で3~5㎝切開して行います。手術時間は約30~60分程度。切開をするため術後は痛みがあり、歩行開始まで2~3日かかり1~2週間の入院が必要です。健康保険の適用。

【顕微鏡下ヘルニア摘出術(MD法)】
これは、手術部位を顕微鏡で確認しながら行う手術です。顕微鏡を見ながらの手術ですので医師の技術と熟練が必要です。神経や血管に近接する部分の手術ですので傷つけないよう細かい確認をしながらの手術が可能です。ラブ法を肉眼ではなく顕微鏡で行う手術と考えていいでしょう。全身麻酔下で約3cm切開します。手術時間は30~60分。ラブ法より切開創がやや小さいですが術後の痛みがあり、歩行開始は2~3日、1~2週間の入院は必要です。保険適用あり。

【内視鏡化ヘルニア摘出術(MED法)】
顕微鏡下よりさらに負担の少ない手術法。約2㎝の管に内視鏡を挿入し、モニターで確認しながらヘルニアを摘出します。全身麻酔下で筒の大きさである約2㎝切開します。手術時間は顕微鏡下よりさらに慎重な操作が必要なため、60~90分程度かかります。体への損傷は小さくて済むため痛みは少なくて済みます。当日か翌日には歩行アでき、入院1日から長くても5日程度。健康保険適用あり。

【経皮的髄核摘出術(PN法)】
椎間板に直接管を入れ、5㎜の管に器具を通し髄核を直接摘出します。1㎝未満の切開ですみますので、局所麻酔での手術が可能です。手術時間は60~90分。出血も少なく痛みも非常に少なくてすみます。当日か翌日には歩行が可能。ヘルニアの痛みは徐々に落ち着いていきます。入院は1~5日程度。健康保険適用あり。

手術以外の治療法

【保存療法】
保存療法では、手術をする必要がない場合や、全身疾患などの理由で手術が行えない人などを対象に行っている椎間板ヘルニアの治療法です。即効性はないものの少しずつ症状が軽減することが期待できるほか、入院などの日常生活への影響を最小限にすることが可能です。

痛みが酷くて我慢できないとき(急性症状)
  • 鎮痛剤、ステロイド剤、筋弛緩剤の投与
  • 注射…選択的神経ブロック、椎間板内ステロイド注射、仙骨硬膜外ブロック
  • 安静
  • 固定…コルセットなどで椎間板への負担を軽減
痛みがそれほどひどくないとき(慢性症状)
  • リハビリテーション…物理療法(牽引療法)、温熱療法(赤外線、超音波・超短波、ホットパック)、水治療(温水浴、バイブラバス)、マッサージ、指圧
  • 運動療法…ストレッチ、ウォーキング、水中歩行、筋トレ、軽い水泳など
  • 投薬療法…内服薬(鎮痛剤、筋弛緩剤など)、外用薬(シップ、塗り薬)
  • 注射療法…点滴、静脈注射、トリガーポイント注射
  • 固定…コルセット(痛みが強いときだけ)

※ただし、コルセットは長時間使用すると筋力低下を引き起こします。痛みの強いときだけにとどめ、通常は筋肉を鍛えることを目指しましょう。