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椎間板ヘルニアは再発する?

ここでは、椎間板ヘルニアの再発とその確率、再発したヘルニアの治療法について調べてみました。

椎間板ヘルニアの再発

飛び出てしまった椎間板ヘルニアを治療でスムーズに摘出しても、再発は一定のリスクがあると起こります。例えば、術後から数ヶ月以内に再発した場合は、突出しそうだったヘルニアを摘出できていなかったことが考えられるのです。手術をした椎間板とは異なる椎間板からヘルニアが新しく生じる可能性もあります。

さらに、治療後の椎間板は時間を経ると劣化が進み、細かくちぎれて分離しやすくなります。その椎間板に過剰な負荷が加わると、さらに椎間板の劣化が進んで再発の原因になってしまうのです。

再発する確率

顕微鏡下のヘルニア摘出手術では、3年ほどで2〜7%の方が再手術を受ける可能性があるといわれています。LOVE法の場合は、5~10%程度で、経皮的内視鏡下椎間板摘出術(PED法)だと10%ほど。そのうち、同じ椎間内に再発する確率は約64%となっています。

再発を防ぐには

再発の原因はさまざまですが、初めてヘルニアが発症したときと同じ場合が多いようです。このため、再発を防ぐには正しい姿勢や動作を理解して実践することと、時期に合わせて効果的なトレーニングを行って再発しにくい体をつくることが大切です。

ここでは、正しい姿勢や動作、コルセットの役割について解説します。

正しい姿勢

立っている姿勢よりも座っている姿勢のほうが、椎間板への負担は大きくかかります。座ることで押し出された椎間板が、ヘルニアに圧力をかけるからです。腰はもともと少し反っているので、無理なく背筋を伸ばして立ったり座ったりする姿勢が理想的だといえます。目安は、軽く胸を張って少しお腹に力を入れた状態。腰の筋肉に力を入れ過ぎたり、反り過ぎたりすると腰痛を起こしやすくなるでしょう。力を入れ過ぎず、抜き過ぎずの姿勢でいることが重要です。

椅子に深く腰掛けたり、胸を大きく突き出して立ったりする姿勢は、腰の曲がり・反りを助長し、腹筋・背筋を中心とした筋肉の働きを弱めます。足組みやあぐら、横座りなども、骨盤や背骨のゆがみを促進させることに。楽だからといって姿勢を崩すと、腰の負担を強めてしまうので注意してください。

長時間の同一姿勢も、椎間板ヘルニアを再発させるリスクが高まります。特に長時間座ったままでいるのは、長時間立ちっぱなしでいるよりも椎間板への負担が大きくかかるのです。長時間座る必要がある場合は、途中で休憩をはさみながら横になる、立つなど姿勢を変えて腰への負担を和らげましょう。

筋力が弱く体が硬い方だと、理想の姿勢を保ちたいのに過度に筋肉が働いてしまい、体に負担がかかる場合があります。そんな方が炊事や洗濯をする場合は、台に片足を乗せて作業を行うと腰に負担がかかりません。食事や運転などの座った姿勢をとる場合は、背もたれにクッションを入れることで腰をまっすぐに保てるでしょう。

腹筋、背筋を鍛えよう

一般的な腰痛対策といえば、腹筋のトレーニング。しかし椎間板ヘルニアの場合、上体を起こす腹筋トレーニングは負荷がかかり逆効果となるため行わないようにしましょう。

とはいえ、まったく体を動かさないのも問題。腹筋や背筋は腰を支える天然のコルセットとも呼ばれています。腰への負担を恐れて体を動かさないと、腹筋や背筋が衰えてヘルニアが再発するリスクも高まるのです。

そこで重要となるのが腹筋・背筋を鍛える体幹トレーニング。また、姿勢を支える太ももへのストレッチも効果的です。痛みや症状が治まり、医師の許可が下りたら、再発防止のためこうしたトレーニングを行いましょう。

体幹トレーニング

腰に大きな負担を与えず、腹筋や背筋を鍛えられるのが体幹トレーニングのメリット。やり方さえ覚えれば、運動が苦手な方や高齢の方でも気軽に行えます。

ここでは、腰の周囲を支える腹横筋という筋肉に効果的な「ドローイング」と「アームレッグクロスレイズ」についてご紹介します。

ドローイング

  1. ベッドや布団の上で仰向けになる
  2. 仰向けの状態で両膝を90度くらいに曲げて立てる
  3. おへその周辺に両手を置く
  4. 3~5秒かけて息を細く長く吐き、手でおなかが固くなるのを感じながら、おなかをへこませていく
  5. 息を吐き切り、おなかをへこませられなくなったら、その状態をキープしながら浅く呼吸をする
  6. 10~30秒が経ったら、全身の力を抜きながら息を吸い、元の状態に戻る
  7. 1~6を1日5回~10回繰り返す

アームレッグクロスレイズ

  1. ベッドや布団の上で両手両足をつき、四つん這いの態勢になる
  2. 背筋をまっすぐ伸ばし、右手と右足を床に平行になるよう、腰の高さまで伸ばす
  3. 15~30秒間同じ姿勢を保つ
  4. 左右交互に3セットずつ行う
太ももへのストレッチ

ハムストリングスと呼ばれる、太ももの筋肉を鍛えるストレッチ方法をご紹介します。

ジャックナイフストレッチ

  1. しゃがみこむ姿勢をとる
  2. 両足の足首を両手でつかみ、太ももを胸にくっつける
  3. 頭を下げ、胸と太ももをつけたままゆっくりとお尻を上げる
  4. 限界まで上げて、5秒間キープする
  5. ゆっくりと元の姿勢に戻る
  6. 1~5の流れを5回、1日2セット行う

ジャックナイフストレッチャックナイフストレッチは足腰の弱い方の場合、転倒するリスクがあります。難しい場合は、床より少し高い台に腰を下ろして行いましょう。

膝を立てて両足の足首をつかみ、背中を丸めずに胸と太ももをくっつける運動をすると良いでしょう。

日常生活でも注意しよう

椎間板ヘルニアの再発を防ぐには、普段の生活にも注意を払わなければいけません。

知らず知らずに行っている習慣が、腰に大きな負担を与えていることはよくあります。つい無意識にやってしまう習慣を改めることで、椎間板ヘルニア再発のリスクを抑えられるでしょう。

太りすぎに注意

椎間板ヘルニアになった時は安静に過ごすことが重要。しかし腰への負担を気にするあまり、体を動かさない生活を続けると太ってしまう恐れがあります。肥満になると体重が増加するため、その分腰にかかる負担が大きくなるのです。

また、肥満によっておなかが出てしまうと腰が反る体勢となり、椎間板ヘルニアの悪化や再発のリスクが高まる場合も。普段の食生活に気を付けるほか、腰に負担のかからない程度の運動をするよう心がけましょう。

長時間同じ姿勢は避ける

同じ姿勢を取り続けていると、筋肉の一部に強い負荷がかかり続け、コリの原因となります。特に同じ姿勢で座り続けると、だんだん猫背になってしまい、腰に大きな負担を与えてしまうのです。

デスクワークのような座りっぱなしの仕事をしている人は1時間に1回は席を立ちましょう。逆に接客業で立ちっぱなしが多い人は、休憩中に足を交互に台に乗せながら姿勢を変えると良いでしょう。

休憩時にストレッチをして筋肉のコリをほぐすのも効果的です。

椅子は深く腰掛ける

椅子に浅く座った状態を続けると、前かがみの姿勢になりやすくなります。また浅く座った状態で背もたれに寄り掛かると腰が反ってしまい、腰の負担の原因に。

椅子に座る時は深く腰掛けてあごを引き、骨盤を立てるイメージで座りましょう。また、長時間椅子に座る時は、10~15cmくらいの台に片足ずつ乗せると腰の負担を抑えられます。

物を運ぶのは要注意

重い荷物を持ち上げる時、腰を曲げて持ち上げようとすると、腰への強い負担となります。物を持ち運ぶ場合、まず地面にかがみこみ、足の力を使って持ち上げるようにしましょう。

また、荷物を持ちながら方向転換する時も、腰をひねってしまうと負担を与える可能性があります。方向転換をする時は、荷物を下腹あたりにくっつけ、小刻みなステップで方向転換をすると良いでしょう。

理想の動作

急な動作は再発のリスクが高まります。動作は、無理のない範囲でゆっくりと行いましょう。

治療後だからと腰をかばい過ぎると体が硬くなってしまいますが、足元にあるものを取り上げようと勢いをつけて腰を曲げるのはNG。足元のものを取るときは一旦腰を下ろし、ものを体に近づけてから持ち上げるようにしましょう。床から立ち上がるときは、先に体を起こしてから膝を伸ばして立ち上がります。逆に、腰を床に下ろす場合は先に膝をついてから座ってください。

コルセットの使い方

椎間板ヘルニアの治療を行うと、装着することになるコルセット。必要以上に腰が動くことを制限し、お腹を圧迫して腰回りの筋肉の働きをサポートします。装着期間は、手術後1ヶ月が目安。医師・リハビリ担当から外す許可をもらうまでは、寝起きや入浴時以外は必ず装着しましょう。体を起こす動作は腰に負担がかかるため、コルセットを装着してから体を起こしてください。

ヘルニア再発後の治療方法

ヘルニアの再発は、はじめのうちは必ずしも手術を必要とせず、多くの場合は痛み止めや神経ブロック注射、牽引といった保存療法で治療可能です。しかし、椎間板を構成する線維輪が炎症を起こした場合は、神経組織の可動性が悪くなります。神経組織が上手く働かなければ強い痛みが生じるので、手術に至る場合も多いようです。

経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術(PELD法)

従来の方法とは異なり、椎間板の左右どちらかの後ろ側から神経を圧迫している椎間板ヘルニアを摘出します。ヘルニアを再発した患者さん全員に採用される方法ではありませんが、再発したヘルニアは神経や周囲の組織との癒着があるため、邪魔されずに到達できる治療法として選択されやすいようです。傷口が18~20ミリほどで済み、入院期間は4~7日ほどと早期に社会復帰できます。クリニックによっては、保険が適用される場合もあります。

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