PLDDっていったい何? 椎間板ヘルニアレーザー治療ガイド

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椎間板ヘルニアを完治させるには

椎間板ヘルニアの治療法には「保存療法」と「手術」の2種類があります。椎間板ヘルニアになったら、保存療法で回復傾向を見て、場合によっては手術を行うという流れが一般的です。 では、各治療法の特徴やどういった治療をするのかを紹介します。

1:保存療法で様子を見る

保存療法とは

保存療法とはリハビリテーションや薬物療法など、施術以外の治療方法を指します。 リハビリテーションで理学療法士と相談しながら動かせる範囲を広げ、注射や薬で治療をバックアップする方法です。即効性はありませんが、徐々に回復を見込める治療方法といえます。

椎間板ヘルニアと分かったら、最初は保存療法から始めるのが基本。手術にはある程度の費用や回復期間が必要となるため、まずは負担の軽い保存療法から行うのが椎間板ヘルニア治療のセオリーです。

保存療法の流れ

椎間板ヘルニアになった人の8割は、保存療法で回復します。治療を行う期間は約1ヵ月間あり、1~2週間治療を続けても回復の兆しが見られなかった場合は、手術での治療が検討されます。

保存療法の種類

・神経ブロック

ブロックとは痛みを感じないようにステロイド薬や局所麻酔を打つ治療法。単純に痛みを和らげる麻酔と勘違いされやすいですが、最大の目的は痛みにともなう神経の興奮状態を落ち着かせる点にあります。 実は、痛みを感じると神経が興奮して血管や筋肉が固くなります。すると血行が悪くなって余計に痛みが増加することに。痛みを感じることでさらに痛くなるという悪循環が生まれるのです。悪循環が続けばまともな治療に移れません。ブロック注射によって悪循環を断てば、神経が落ち着いた状態に戻り、ようやく治療に入れます。

・薬学療法

神経ブロックと同じく痛みを和らげることがメインの治療法。使われる薬物にはNASIDやプレガバリンといった薬がよく使われます。薬ごとに即効性や持続性が異なるため、その時々に応じた種類を使って痛みを抑えます。

・理学療法

低下した運動機能を改善するために、理学療法士の指示に合わせて体操・電気・温熱・水など、物理的な治療を行う理学療法。保存療法の根本を握る療法です。理学療法と薬物療法、神経ブロックを組み合わせることで、はじめて効果的な治療法に繋がります。

ただし、効果があるのは慢性期のみ。発症して間もない急性期は理学療法で無理やり動かすと悪化する可能性も。痛みを感じない範囲で動かして徐々に回復を目指せるのが理学療法です。

・鍼灸(しんきゅう)

直接的な効果はありませんが、痛みを和らげる効果が期待できるのが鍼灸(しんきゅう)です。いわゆるハリ治療というもので、患部やツボに針を刺すことで筋肉をほぐして、自律神経に働きかけます。リラクゼーション効果があるため、治療の回復につながる見込みがあります。

一時的な痛みからの解放が完治ではない

椎間板ヘルニアの治療上、痛みを和らげることは治療の一環としても大切です。しかし、痛みを和らげることそのものが根本的な治療とはなりません。ヘルニアを根本的に治すのであれば、痛み止め以外の治療を並行で行う必要があります。

ネット上のウワサの中には、湿布を貼ることで症状が改善するという話もありますが、痛みが一時的に軽くなるだけで、腰痛の症状が変わるというわけではないのです。 ただし、痛みによって睡眠が妨害されてしまうから「痛み止めを飲むことで充分な睡眠が保証されて、体の回復力が向上する」といった効果は期待できます。

睡眠妨害によって治療に費やす体力が奪われたり、ストレスが増幅したりすると、治療に専念できないため、充分な睡眠をとることで症状改善をサポートする可能性があるのです。

椎間板ヘルニアの完治には、日頃の生活上での腰や頚椎への負担を見直すとと同時に、適切な医師の診療を受けることが何よりも重要と言えるでしょう。

痛み止めを飲んでいるときの安心感は危険

診察時に「今まで治療に何かしましたか?」と問いかけると、「毎日痛み止めを飲んでいます」「整体に通っています」と言う方が少なからずいます。もちろん、症状を緩和するのであれば痛み止めを飲んだり、整体に通ったりするのは正しい方法です。しかし、これで椎間板ヘルニアを治療できたと安心するのは危険です。

あくまで痛み止めや整体は痛みを抑えるための一時的な方法であって、それを行うだけでは椎間板ヘルニアは治らないからです。痛み止めや整体だけを熱心に行って、改善に向けて最適な行動をしないよりも、医師の診察を受けて適切な治療法がないか探してみるのをおすすめします。

2:手術で痛みの原因を取り除く

ヘルニアの場合、痛みが起こるのは飛びだした椎間板の一部が周辺の神経を圧迫することが原因です。そのため、痛みを引き起こしているヘルニア部分を取り除くことで症状は改善します。

切開手術

椎間板ヘルニアの切開手術には直視下や顕微鏡下、内視鏡下といった種類があります。患部をどのように見るかが違うだけで、ヘルニアを手術で取り除く点では同じです。 直視下や顕微鏡下では背中を10cmほど切り開き、筋肉や脊髄、靭帯や神経根などを避けながらヘルニア部分にメスを入れます。この方法は、LOVE法と呼ばれる最も一般的な手術です。

しかし、LOVE法はメスや鉗子などの器具が脊髄や神経根に触れてしまい、後遺症が残る可能性があります。全身麻酔が選択されるため、心臓病・糖尿病などの疾患がある方や透析を受けている方は、手術のリスクを考えなくてはなりません。また、大がかりな手術になるため、術後1週間は安静にしなくてはならず、その後1ヶ月ほどは入院やリハビリが必要です。高齢の方には大きな負担がかかるでしょう。

直視下手術では、術後から平常の生活に戻るまでにかなりの時間がかかります。背中に大きな傷が残る場合もあるようです。 内視鏡下手術は背部に3~4cmほどメスを入れ、手術用の顕微鏡や内視鏡を使って手術を行います。切開する部分が小さく、出血が少ないのがメリットです。

内視鏡下手術は熟練した技能と経験が必要な手術のため、どの医師も内視鏡下手術ができるわけではありません。中には内視鏡下手術が行えないヘルニアもあり、手術前に内視鏡下手術を予定していても別の方法に変更される場合もあります。 切開手術を受けても椎間板が押し出されてしまい、ヘルニアが再発する場合が少なくありません。飛び出たヘルニアを大きく削ると、椎間板がクッションとしての役割を果たせず、痛みが起こる可能性もあります。

レーザー治療

最近注目されているのが、レーザーを使ってヘルニアを治療する方法です。この治療法は「PLDD(Percutaneous Laser Disc Decompression)」と呼ばれます。「経皮的レーザー椎間板(随核)減圧術」が日本語訳です。

PLDDでは、椎間板そのものに針を刺してレーザーを照射します。レーザーの熱で椎間板の中に小さな空洞ができ、時間の経過とともに収縮することで脊髄や神経の圧迫が軽減するのです。局所麻酔を打ち、背中から針を刺してレーザーを照射するだけなので、手術の負担は切開手術に比べて大幅に軽減できます。

間違った治療法を選ばないために

椎間板ヘルニアの治療法には保存療法や切開手術などがあり、良いものから悪いものまでさまざまです。ここでは、間違った治療法を選ばないための方法を紹介します。

治療先を選ぶ時のポイント

治療を受ける場所にも良し悪しがあり、身体をボキボキ鳴らすような施術を行っているところは避けたほうが得策です。強い刺激の治療ではなく弱めの治療を行っているところを選びましょう。

椎間板ヘルニアは、腰椎の神経が圧迫されることで発生します。神経が圧迫されると炎症反応が強くなり、神経の感覚が過敏に。神経が過敏になっている方は、健康な方よりも負担を感じやすくなります。 このような方に、身体をボキボキ鳴らすような強い治療を行うとどうなるでしょうか?最悪の場合、症状が悪化するでしょう。悪化しなくても、症状の改善が遅れることも考えられます。

以上の理由から椎間板ヘルニアの方は、身体をボキボキ鳴らすような強い施術や強い圧をかけるマッサージ、痛みの伴う治療は避けたほうが無難です。

治療院選びの注意点

椎間板ヘルニアの治療の際は、気軽に相談できる医師を選ぶべきです。「自分の意見に従っていれば絶対治る!」なんて言う医師の言葉は信用しないことをおすすめします。絶対治るという言葉には、大抵の場合根拠がありません。たとえ椎間板ヘルニアの治療に関してかなりの自信や経験を持ち、それなりの結果を出していても、治せない症状や手術があるためです。

残念なことに、世の中には患者さんを治療することが第一目的になっていない医師がいます。何が何でも治したいと考えている患者さんを説得して、とりあえず手術を受けさせる、というやり方です。

詐欺師のような医師の被害に合わないためにも、治療院選びは慎重に行ってください。

クリニックで行われる治療

クリニックで受けられる椎間板ヘルニアの治療は、保存療法や理学療法、切開手術、レーザー治療など幅広い治療法が揃っています。手術や治療前の検査はクリニックでしか受けられません。手術を選択肢から外して症状の緩和・改善を望むのであれば整骨院や整体院でも治療できますが、幅広い治療の中から自分に合った治療を受けたい方はクリニックに行くのがおすすめです。

3:腰痛の専門家に相談する

手術で椎間板ヘルニアの完治を目指す場合は、専門医を探しましょう。

症状に適した専門医がいる

現在、日本では厚生労働省によって専門医制度が認められていて、各学会のホームページでは専門医の名簿が公開されています。自分の症状を診てくれる診療科や該当する学会が分からない場合は、病名と一緒に「○○学会」「専門医名簿」などのキーワードを入力して検索すると、目的の名簿がヒットするでしょう。

椎間板ヘルニアであれば、整形外科専門医や脊椎脊髄外科指導医、日本脳神経外科学会専門医などが挙げられます。

確定診断を受けていない場合は診療所へ

自分の症状に確定診断がついていないのに、はじめから大きな病院を訪れる方は少なくありません。しかし、まだ確定診断を受けていない場合は、近くのクリニックで専門医による診察を受けたほうが費用的にお得です。

2016年から特定機能病院(大学病院など)や500床以上の地域医療支援病院(総合病院など)で診察を受ける場合は、紹介状がなければ初診で5,000円以上の患者負担金が求められるようになりました。

近くのクリニックで診察を受けて重大な病気が見つかった方や、確定診断を受ける前に専門的な検査が必要になった方は、クリニックから設備が整った病院をすぐに紹介してもらえます。自分で調べた名簿を頼って病院を受診するよりも、安心で確実な治療が受けられるでしょう。

専門医名簿に氏名しかない場合は「都道府県名・診療科・氏名・認定資格名」を入力して検索すると、所属先がヒットしやすくなります。

その分野のスペシャリストを探す方法

重大な病気にかかっているのが分かり、手術や放射線治療などの高度な治療が必要な場合は、アクセスが多少不便でも設備の整った大学病院や総合病院の専門医を探すのがおすすめです。

しかし、大都市ではこの条件に当てはまる専門医が多くいます。その中から実力を持った医師を探す方法を紹介するのでご一読ください。

まず参考になるのが、各学会のホームページに載っている評議員名簿です。この名簿に名前を連ねる医師は専門医の中でも学会の指導的立場にいる方で、その分野のスペシャリストといえます。

ただし、評議員名簿は氏名のみの記載が多いので、専門医名簿と照らし合わせるか、「都道府県名・診療科・氏名・認定資格名」で検索して所属先を調べなくてはなりません。「名医」として有名な医師も多く、診察待ちが発生している場合や紹介状を求められる場合もあります。

紹介状なしで受診するときは、患者負担金が必要です。 自分が苦労して探した大病院の専門医に確実で安価な診察をしてもらうには、近くのクリニックの医師に紹介状を書いてもらうことが欠かせません。そのため、普段から何でも相談に乗ってくれる「かかりつけ医」を見つけるのがベストです。

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